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ウィサヌ副首相 「タクシン元首相は帰国したら服役必至」

事実上の亡命生活を続けているタクシン元首相が帰国の意向を示したことについて、法律に詳しいウィサヌ副首相はこのほど、元首相は帰国したら服役しなければならないと指摘した。

元首相は先ごろ、新たに孫が誕生したことを受けて、自身の74歳の誕生日である7月26日までにタイに帰国して孫の世話をしたいとツイート。だが、元首相は首相就任中の汚職容疑で裁判を受けていた2008年8月に裁判所の許可を得て訪れていた中国・北京から逃亡し、その後に有罪判決を受けている。このため、元首相が帰国した場合、どのような法的手続きが執られるかについてはいくつか考えられるものの、元首相は帰国したらまず服役する必要があるとのことだ。

また、プラユット首相は、元首相のツイートに関して「総選挙が数日後に迫っている時期であり、政治的思惑があると思わないか」との記者の質問に対し、「そんな質問をするということは、答えを知っているということ」とほほ笑んで返答。首相も記者と同じ見方をしていることを示唆した。

今回の総選挙は、2019年の前回総選挙同様、タクシン派のタイ貢献党が健闘するとの見方が有力。関係筋によれば、今回のタクシン元首相の帰国願望表明については、「タクシン派政権のもとでの帰国を希望していることの表れであり、総選挙でのタイ貢献党の大勝と同党による政権樹立を後押しするようタクシン支持者に呼びかけたもの」との指摘もある。

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