「上院議員の多くが前進党党首の首相就任に反対」 上院議員が断言
上院政治発展国民参加委員会で副委員長を務めるキティサク上院議員はこのほど、総選挙で第1党となった前進党のピタ党首は首相指名選挙で十分な上院議員の賛成票を得ることができず、首相にはなれないと言い切った。
ピタ党首が首相に選ばれるためには下院議員500人と上院議員250人による首相選で過半数票(376票以上)を獲得する必要がある。しかし、キティサク議員は、「ピタ党首に賛成票を投ずる上院議員は5人にも満たない」と断言する。
関係筋によれば、連立政権樹立を目論んでいる前進党など8政党の保有議席は合計312で、その他の政党が協力しない場合、64人以上の上院議員が賛成票を投じない限り、ピタ党首は首相ポストを得ることはできない。首相選で誰に投票するかを公言している上院議員はほとんどいないものの、前進党が不敬罪を規定した刑法112条の改廃を以前から提言していることに少なからぬ上院議員が反発しており、これが首相選に影響するのは必至とみられている。
ただ、前進党幹部は3週間ほど前、「ピタ党首の首相就任を支持する上院議員は約40人」との見方を示し、また、ピタ党首は最近、「上院議員から十分な支持を得ている」と述べている。