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上院議員の任期満了後の新政権樹立案  プラユット首相は反対

総選挙で第1党の前進党と第2党のタイ貢献党を含む8党グループによる新政権樹立は上院議員の抵抗で暗礁に乗り上げている。このため同グループに所属する複数の政党から「上院議員が任期満了となる来年5月まで新政権樹立を待つべき」との意見も出ているが、プラユット首相は7月25日、「適切な方法とは思わない」と述べ、このアイデアに反対した。

現在の上院議員は、2014年5月に当時陸軍司令官だったプラユット首相が軍事クーデターを起こした後、軍政のもとで任命された保守的な考えを持つ人々が大半で、その多くが、不敬罪を規定した刑法112条の改正を掲げる前進党が政権を構えることに反対している。このため、前進党と同党を支持する政党による新政権樹立において上院議員が最大の抵抗勢力となっている。 一方、法律問題に詳しいウィサヌ副首相は25日、「閣僚ポストの割り振りなど内閣発足に向けた手続きに時間がかかるだろうが、私は8月後半にも新政権が誕生するのではないかと楽観視している」と述べるとともに、「新政権をなかなか樹立できない現状を打開するために非下院議員や政党に所属していない一般人を首相に据えるという考えもあるだろうが、実現するのはきわめて困難」と付け加えた。

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