労働団体 年金支給条件の変更に抗議
政府は先ごろ、これから老齢年金を受け取る人を対象に年金受給資格を厳しくしたが、これに労働団体のひとつ、タイ労働者連帯委員会(TLSC)が政府に対し、受給条件を元通りにするよう要求した。
今回の関連法改正によって、今月12日までに献金受給の手続きを済ませた人はこれまで通り所得に関わりなく年金を受け取ることができるが、今月13日以降に手続きをした人については、生活費を賄える収入がある場合は年金を受け取れない。
TLSCのサウィット会長は、「今回の改正は、あまねく高齢者が恩恵を受けられることを謳った現在の福祉システムの破壊を意味する。2009年まで高齢者は手当を受けるために貧困であることを証明する必要があったが、今回の受給条件変更はその状況に逆戻りさせるものだ」と批判する。
同会長によれば、今回のような条件設定はタイの憲法、国際的な人権保護ルールに違反するものであり、今後様々な問題が発生することになるという。