上院議員 タイ人シェフの同僚議員への振る舞いを非難
法医病理学者で上院議員のポンティップ女史が先ごろアイスランドで友人とたまたま訪れたレストランで、タイ人シェフの男性からタイ語と英語でまくし立てられ、その店から追い出された。男性は以前は女史を尊敬していたものの、女史が上院議員の立場で行った公正性を欠く行為により女史に対する見方を変えたという。
これについてワンチャイ上院議員は、「どのような理由があろうと人に対してこのような礼を失した乱暴な振る舞いをすることは許されるべきではない」と同シェフを非難した。
5月の総選挙に伴う首相指名選挙の初回投票で、総選挙で最多議席を獲得して第1党になった前進党のピタ党首(当時)は大半の上院議員から支持を受けることができず、首相指名を逃し、結局首相に指名されなかった。この投票で、ポンティップ議員は棄権。賛成票を投じなかった上院議員は前進党支持者の恨みを買ったとされるが、件のシェフも前進党シンパとみられている。
前進党のチャイタワット現党首は、シェフの行為は「自分たちの意見が政治に反映されない」という多くの国民の不満を象徴していると指摘するが、タイ国発展党のワラウット党首は「意見が異なっても人には敬意を持って接するべき」と自制を促した。