タイ警察委員会がスラチェート副長官免職を支持　オンライン賭博への関与を理由に

タイ警察では、昨年10月の年度初めに警察庁長官に就任したトーサク警察大将と長官の有力候補だったスラチェート副長官の間に存在するとされる確執が様々な問題を引き起こしているが、先ごろ開かれた警察の最高意思決定機関である警察委員会で、スラチェート氏をオンライン賭博への関与を理由に免職するとの命令を支持することが合意された。これを受けてスラチェート氏は６月27日、免職となる謂われはないとしてセーター首相を含む同委員会の出席者全員を相手取って訴訟を起こす構えを見せた。

首相は先に、確執問題の実態調査のために委員会を立ち上げ、トーサク、スラチェート両氏を調査完了まで閑職に異動する措置を執ったが、この間に長官を代行していたキラット副長官が免職命令を発していた。委員会では、この命令の扱いについて採決が行われたが、委員12人全員が命令を支持することに賛成したとのことだ。