大麻が再び麻薬リスト入りに 自由化推進派のアヌティン副首相兼内相は難色示す
タイでは2022年6月9日に大麻が麻薬リストから外されて栽培と一般使用が認められることになったが、これが様々な弊害を生んだことで、政府は大麻を再び麻薬リストに含める方針を打ち出すことになった。
だが、以前から大麻合法化を提唱していた与党・タイ威信党の党首であるアヌティン内相は7月9日、大麻を再び麻薬リストに含めることに反対を表明した。この件については麻薬制圧委員会(NCB)で話し合われる予定だが、内相はここで大麻合法化の撤廃に反対すると明言している。
ただ、内相によれば、セーター首相を議長として開かれるこの話し合いに内務省代表として参加する内務事務次官に合法化撤廃反対を強いるつもりはないという。内相自身は、「仮に合法化が撤廃された場合でも、内閣改造でタイ威信党が保健省を管轄することになったら、大麻合法化はタイ威信党が推進してきた目玉政策であるため、大麻は再び麻薬リストから外されることになる」と語っている。