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学歴詐称疑惑の上院議員 中央選管が真相調査へ 仮に虚偽申告なら10年以下の禁固刑も

上院議員選挙は6月下旬の最終選考に残った200人が先ごろ当選認定されたが、この選考(互選)で最多票を獲得した女性、ケートカモン氏(45)に学歴詐称疑惑が持ち上がっている。

中央選挙管理委員会はこのほど、同氏の「米カリフォルニアの大学からの博士号取得」に関する苦情2件を受理し、調査を開始することになった。仮に博士号取得が否定された場合、同氏は10年以下の禁錮刑か20万バーツ以下の罰金刑もしくは双方が科せられることになる。

関係筋によれば、上院選への立候補に学歴制限は存在しないものの、上院選に関する法律には、(互選において)影響力を行使したりして強制的や詐欺的に投票させたり、投票させなかったりした場合は、1~10年の禁錮刑か2万~20万バーツの罰金刑あるいは双方を科すとともに投票権を20年停止すると規定されている。

ネット上には、「ケートカモン氏が博士号取得のためにタイ国立開発行政大学院大学(NIDA)の授業に出席しており、同氏をNIDAの学生と見る向きもある」との情報も出ているが、NIDAは、同氏がNIDAで博士号課程を修了したり、同課程を履修中だったりする事実はないと説明している。

また、北部チェンマイ県にあるタイ最大の農業系国立大学、メージョー大学の博士号プログラムの責任者は、「ケートカモン氏は3年間の同プログラムに登録しているものの、今はまだ2年目。彼女には博士号取得を目指して勉強中であることをはっきりさせるよう過去に忠告したことがある」と話している。

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