憲法裁による前進党解党命令が有力視されるなか、現副党首が新党の党首就任に前向き姿勢
最大野党・前進党のシリカンヤ副党首(女性)は7月29日、同党議員の受け入れ先として設立される新党の党首に就任する用意があると明言した。
昨年5月の総選挙で最多議席を獲得したものの、上院の企みでピタ同党党首(当時)を首相とする連立政権樹立に失敗した前進党は、不敬絡みの事件で想定外の有罪となったことから、憲法裁判所から解党を命じられる可能性が高まっている。
一方、下院議員は政党に所属していることが必須であることから、前進党の解党に備えて同党議員を受け入れる新党が設立されるものとみられている。シリカンヤ現副党首は、「前進党は総選挙の運動期間中に不敬罪を規定した刑法112条の見直しを公約に掲げたことが『王制転覆の試み』とされ憲法裁判所から有罪判決を受けたが、これを理由に憲法裁が前進党の解党を決めた場合、タイの政治は新たな局面に突入することになる。前進党役員会が新党の党首として私を承認すれば、ジェンダー開発も進展することになる」と述べた。
なお、憲法裁は8月7日に同党を解党とするか否かの判決を下す予定。