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タイ貢献党解散要求は政治的駆け引きか タクシン氏の影響力行使はこれまで実証できず

中核与党・タイ貢献党が部外者であるタクシン元首相に牛耳られているのは憲法違反だとして、同党の解散を求める複数の訴えが中央選挙管理委員会に提出されている。これについて同党関係筋はこのほど、以前は貢献党に友好的だったが、その後敵対するようになった者による政治的な駆け引きとの見方を示した。

タイ貢献党はタクシン派であり、タクシン元首相の次女であるペートンタン首相が党首を務めているが、タクシン氏は党役員でも党員でもない。このため、部外者であるタクシン氏がタイ貢献党を強い影響下に置いているのは憲法違反だとして解党請求が出されている。

中央選管は請求に伴い調査を進めているが、請求に裏付けがあると判断した場合は憲法裁判所に貢献党解党を請求することになる。

なお、タクシン氏が昨年8月末に15年ぶりにタイに帰国する以前から[国外にいながら貢献党を牛耳っている]といった訴えはあったが、これまでのところ、訴えに裏付けありとの判断は下っていない。

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