ペートンタン首相が説明 カンボジアとの領土問題で2週間以内に交渉委員会設置へ
2001年にタイとカンボジアと間で取り交わされた覚え書きでタイ東部トラート県クート島の南半分がカンボジア領とされていることが問題となっているが、ペートンタン首相は11月5日、タイ政府がカンボジア側との交渉のために合同技術委員会(JTC)を2週間以内に設置する予定だと説明した。この件はこの先2週間のうちに閣議で審議される予定。
政府は同覚え書きに基づいて、タイとカンボジアの両国が領有権を主張するタイ湾内の海域で2か国による共同海洋資源開発を推進する予定だが、覚え書きの添付地図でクート島の約半分がカンボジア領とされており、野党側から「政府はタイの領土をカンボジアに与えようとしている」などと突き上げを食らっている。 なお、首相によれば、タイ側は過去にもこの領有権問題の解決のために合同技術委員会を設置しているが、カンボジア側との交渉は不成功に終わっている。