反タクシン組織の元リーダーが大規模街頭デモを検討か 「政府は遵法精神が欠如」と批判
2006年に当時のタクシン首相の退陣を求めて大規模な反政府デモを開始した「民主市民連合(PAD)」のリーダーだったソンティ氏(77)が、国立タマサート大学が11月24日に開いた公開討論会の席上、「ペートンタン首相は知識に欠け、政府は遵法精神を欠いている」と批判するとともに、「市民は知識を備える時が来た」と指摘し、来年から毎月公開討論会を行うよう提言した。
同氏は先にペートンタン政権を批判する大規模な街頭デモを提唱しており、街頭デモ決行を改めて市民に促したものとも受け止められている。
これに対して中核与党・タイ貢献党の重鎮、プームタム副首相兼国防相は25日、「政府はすでにチェックを受けており、政府の仕事ぶりを監視するチャンネルもすでに存在している」と述べ、ソンティ氏による大規模街頭デモに否定的な考えを考えを明らかにし、また、ソンティ氏は街頭デモがタイ経済にマイナスの影響を及ぼすことを考える必要があると呼び掛けた。
なお、ソンティ氏はメディアとのインタビューの中で、「ペートンタン政権に対する街頭デモを実行するかどうかまで決めていない。あえて、やりたいとは思わないが、必要ならばやるしかない」と述べている。