タクシン元首相の警察病院特別室での「服役」は特別扱い 市民グループが政府に調査要請
タクシン元首相は一昨年8月末に15年ぶりに帰国した後すぐに収監され、昨年8月、正式に釈放されて自由の身となったが、タクシン氏の服役は最初の数時間を除きすべて警察病院特別室への入院であった。この入院による服役は不正な特別扱いとの見方が支配的であり、かつてのタクシン支持組織幹部であるチャトゥポン氏を含む市民グループがこのほど、政府庁舎前に集まりタクシン氏の次女であるペートンタン首相に事実関係解明の調査に便宜を図るよう求める書簡を政府担当者に手渡した。
同グループによれば、服役入院については国家汚職制圧委員会(NACC)やタイ医務評議会(MCT)が調査しようとしているが、矯正局や警察病院の協力が得られていないという。関係筋によれば、タクシン氏が病院にとどまって治療を受け続けなければならないほどの状態だったかどうかが焦点となっているものの、個人情報であることを理由に治療記録などは開示されない可能性が高いとのことだ。