タイで身柄拘束ウイグル人 タイ警察が中国送還否定 NGO「身の安全が保証できず」
タイで身柄が拘束されているウイグル人48人について、「中国に送還される」との見方も出ているが、タイ警察はこのほど、「中国への送還の準備が進められている事実はない」と否定した。
中国の新疆ウイグル自治区を脱出したとされるこれらウイグル人は2014年からタイで身柄を拘束されており、43人が警察庁入国管理局の施設、残り5人は刑務所に収容されている。
新疆ウイグル自治区のウイグル人については、中国当局による人権侵害が報告されているが、米国を拠点に活動している国際的人権NGOヒューマン・ライツ・ウォッチは、「中国に送還されれば身の安全は保証できない」としてタイ政府によるウイグル人の中国送還に反対する声明を発表している。
キットラット警察庁長官は、「警察にはウイグル人を中国への送還することに関する報告は来ていない。この件については国家安全保障会議(NSC)でとりあげる必要がある」と話している。