大気汚染対策の公共輸送機関無料化に各方面から反対意見 「税金の無駄遣い」
タイは大気汚染の悪化を受けてマイカーの利用を減らすべく、バンコクで1月25~31日の1週間にわたり公共輸送機関の利用促進のため、その料金を無料にすることにした。これに伴い政府から公共輸送機関の事業者には1億4000万バーツの補助金が提供される予定だが、これに批判が集まっている。
この無料化はペートンタン首相が先ごろ発表したもので、その翌日から実施された。都民の公共輸送機関利用が増えれば、都内を走行するマイカーが減れば排ガスも減り大気汚染が緩和されるという単純な理屈だが、これに対しては、「問題の本質に迫るものでなく、国民の血税をただ単に無駄遣いすることに終わる」といった批判が噴出。与党・タイ威信党の議員からも「マイカーが多少減っても大気汚染問題の解決には繋がらない」との批判が出ている。
ただ、通勤・通学で電車を利用する市民は大歓迎している。