ミャンマー国内の違法行為エリア特定をタイ内相が指示 国家安全保障会議は「権限なし」
タイ国境に近いミャンマー領内で犯罪組織が暗躍しているエリアにタイ側から電力が供給されているとの指摘があり、物議を醸している。このため、タイのアヌティン内相は先ごろ、地方電力公社(PEA)による電力供給を停止すべく、国家安全保障会議(NSC)に対して具体的にミャンマー領内のどこで犯罪行為が行われているかに関して緊急に情報を提供するよう求めた。
ただ、この要請に対するNSCからの返答は、「NSCには隣国内のどこがタイに危険をもたらすエリアかを特定する権限はない」というものだった。チャチャイNSC事務局長によれば、特殊詐欺目的でコールセンターを開設しているとされる犯罪組織への電力供給停止については、PEAが法に従って現在の契約相手と話し合って決める必要があるとのことだ。