県行政機構選挙 与党・タイ威信党の人気が上昇 「アヌティン党首が次期首相」との声も
各党が2027年の総選挙の結果を占う前哨戦と位置づけて選挙戦に力を入れていた2月1日投開票の県行政機構(PAO)選挙。今回、与党第2党・タイ威信党の人気が上昇していることから、次期総選挙で威信党が勝利して同党党首のアヌティン副首相兼内相が首相に選ばれる可能性を指摘する声も出ている。
今回はバンコク都を除く76県の47県でPAOの機構長と構成員、残り29県で構成員を選ぶ選挙が実施されたが、中核与党・タイ貢献党と同党の実質的リーダーとされるタクシン元首相が推していた機構長候補の何人かが北部と東北部で敗北し、当選確実は計16人にとどまった。一方、威信党は機構長候補14人の当選を確実にして貢献党に迫る勢いとなっている。
また、前回の総選挙で最多議席を獲得した前進党(昨年8月違憲で解党処分)の後継政党で現最大野党の人民党は当確候補1人にとどまった。なお、投票率は58.45%。