上院に法相解任要求の動き 上院議員選への法務省特別捜査局介入で上院の不満増大
タイ版FBI(米連邦捜査局)の法務省特別捜査局(DSI)が昨年6月の上院議員選挙に関する不正疑惑を調査すると一部で報じられていることで、上院では複数の議員からDSIを所管するタウィー法相の解任を求める声が上がっている。
上院選に関する苦情については、憲法の定めるところに従って選挙管理委員会が調査を進めている。だが、上院選の落選者から先ごろ、選管の調査が遅々として進まないとの理由でDSIが調査すべきという意見が出ている。ただ、これに対し、モンコン上院議長は先に、DSIには選挙違反を調査する権限はないと反発。これに続いてクリエンクライ上院副議長が「複数の上院議員が不正行為を理由にタウィー法相の解任を求めることを予定している」と述べた。ただ、「不正行為」が具体的に何を意味しているかには言及しなかった。
なお、DSIは2月25日に上院選に関する苦情を受理して調査を開始するか否かを検討する予定。