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タクシン元首相 ASEAN顧問の立場でテロ頻発の最南部を視察 年内の状況好転に期待

イスラム教徒が比較的多いタイ南部14県のうちイスラム教徒が住民の大多数を占める最南部3県では20年以上前から分離独立などを求めるイスラム過激派がテロ攻撃を繰り返して数万人に及ぶ死傷者が出るなど治安が極度に悪化している。

タクシン元首相は先ごろ、最南部を視察し、イスラム教徒にとって神聖な断食月であるラマダンは暴力を控えるよう過激派に呼びかけるなどしたが、プームタム国防相はこのほど、最南部問題に対するタクシン氏の姿勢を支持すると明言した。

タクシン氏は最南部視察の際、自身が首相を務めていた2004年10月に最南部ナラティワート県タークバイ郡で起きた、テロ容疑などで捕らえられたイスラム教徒の若者など80人以上が軍用トラックの荷台に詰め込まれて運ばれた際に死亡した事件について、謝罪するとともに、タイの最南部問題の解決に向けてマレーシア、ブルネイ、インドネシアに協力を呼びかけて年内に最南部の治安回復に進展がみられることに期待感を示した。

プームタム国防相の説明によれば、タクシン氏は昨年、今年のASEAN(東南アジア諸国連合)議長国のマレーシアを訪問した際、ASEAN非公式顧問に任命されたが、今回はASEANの顧問としてタイ最南部を視察した。

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