下院議長が明言 不信任案ではタクシン元首相に関する議題を取り上げない
タイ野党陣営が先ごろ、ペートンタン首相の不信任案を提出。3月中に同案に関する審議が下院で行われる見通しだ。また、この審議で首相の実父タクシン元首相に関連する質問を首相にしないよう野党側に呼びかけていたワンムハマトノー下院議長は3月9日、不信任案からタクシン氏に関連する文言を削除するのを野党側が拒んだ場合、下院で同案を取り上げないつもりだと述べた。下院議長は不信任案を受け取ったすぐあと、最大野党・人民党のナタポン党首に同案からタクシン氏に言及した文言を削除するよう求めていた。
下院議長によれば、国会審議に関する規則では、審議で無関係の第三者に言及することが禁じられており、不信任案審議でタクシン氏に関する質問を首相にすることはできないとのことだ。