ウイグル人グループの中国強制送還で米国がタイ副首相のビザ発給拒否か 本人は否定
タイ当局が先ごろ、長らくタイで身柄拘束されていたウイグル人グループを中国に強制送還したことに西側諸国から批判的意見が出ている。これに関連して米国が中核与党・タイ貢献党の重鎮、プームタム副首相兼国防相へのビザ発給を拒否したとの噂が流れているが、プームタム氏はこのほど、事実ではないと否定した。
この噂は、先ごろ渡米したタイ政府の貿易交渉団にプームタム氏の姿がなかったことに起因するもの。同氏によれば、逐次連絡が入っており、必要な場合は指示を与えているという。報道陣などから出た「(プームタム氏などの)治安担当者が今回の訪米団に含まれていないのは中国へのウイグル人強制送還が関係しているのではないか」との質問に対し、プームタム氏は「米国側から今のところ入国制限などの説明は受けていない」と返答した。