元上下院議員ら 1万バーツ給付プログラムの違法性捜査を国家汚職制圧委に要請
現政権の目玉政策のひとつである1人当たり1万バーツを給付するというデジタル・ウォレット・プログラムだが、違法性が疑われるとして複数人から国家汚職制圧委員会(NACC)に捜査の要請があった。同プログラムの予算は350億バーツに上るが、場合によってはこの予算を承認した現閣僚、元閣僚、上院議員が罪に問われる可能性があるという。
NACCに捜査を要求したのは、与党・民主党の下院議員だったチャンチャイ氏、ソムチャイ元上院議員、憲法起草委員会のアドバイザーだったデート氏の3人。これら3人によれば、1万バーツ給付のための予算を支持、承認したことは、憲法144条と反腐敗法88条に抵触するという。チャンチャイ氏とデート氏は、NACCは違法性が確認された場合は予算を承認した者を公務から追放するよう憲法裁判所に訴える必要があると主張している。