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タクシン元首相の刑務所外服役 最高裁「合法性確かめる権限あり」 個人の訴えは却下

タイ最高裁判所がタクシン元首相が警察病院特別室で刑に服することが許されたのは合法か否かについて判断を下すことが4月30日までに明らかになった。

これは、チャンチャイ元民主党議員の訴えに伴うもの。タクシン氏は一昨年8月末に15年ぶりに帰国し、すぐに最高裁から首相在任中の不正について禁錮8年の有罪判決を受け収監されたが、その日のうちに体調不良を訴えバンコクの警察病院に緊急搬送。その後、矯正局が同病院の特別室に入院する形で服役することを許可した。

タクシン氏は一度も刑務所に戻ることなく、恩赦による減刑などを経て24年8月に正式釈放となったが、チャンチャイ氏によれば、「入院しながらの服役に関して裁判所の許可は出ておらず、刑事訴訟法に抵触する可能性がある。また、法務省の規則を援用して刑務所外での服役を正当化することは無理があるため、裁判所はタクシン氏の逮捕状を発付する必要がある」とのことだ。

この件について最高裁は30日、タクシン氏の入院での服役でチャンチャイ氏は影響・不利益を受けていないとして訴えを却下。その一方で、タクシン氏に言い渡された禁錮刑が適切に執行されたか否かを検証する権限が最高裁にはあるとして、タクシン氏の件を検討、判断していくことにした。

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