米国人の不敬疑惑 検察が起訴を取り下げ 米国との貿易交渉への悪影響危惧か
タイ中部ピサヌローク県の国立ナレースワン大学で講師を務める米国人ポール・チェンバース容疑者が不敬の罪で起訴されていたが、検察当局はこのほど、嫌疑不十分を理由に起訴を取り下げると発表した。
同容疑者を告発したのは陸軍第3管区司令官だが、同容疑者がタイ軍の経済活動に関する研究報告をしており、これが国軍の不興を買ったのが告発の理由との見方が強かった。
また、タイに不敬罪が存在することに西側諸国は以前から批判的であり、米国人の同容疑者が不敬で訴えられたことについてはタイと米国の貿易交渉に悪影響を与えるのではないかとの意見も出ていた。