5月11日投開票のタイ地方選挙で最大野党・人民党が惨敗 政界観測筋「人気が低下」
バンコクを除く全国の地方自治体で実施された5月11日投開票の地方選挙で、前進党の後継政党である最大野党・人民党が惨敗を喫した。これを受け政界観測筋は、「人民党の人気が落ちていることが原因。今回の選挙結果を教訓に人民党は次期総選挙に向けてしっかり準備する必要がある」と指摘する。
2023年5月の総選挙で最多議席を獲得した前進党は上院議員から十分な支持を受けることができずに政権を構えることができなかった。また、総選挙の運動期間中の党幹部の発言が不敬とされ、昨年半ばに憲法裁判所から解党処分を受けたことで、同党に所属していた議員の大半が人民党に移籍している。