タイ政府が1万バーツ給付プロジェクト第3弾を見直し 「取りやめでなく延期」
タイ国民に1人当たり1万バーツを給付するデジタル・ウォレット・スキームの第3弾について、タイ政府はこのほど、経済問題の解決やインフラ投資に資金を割り振る必要があるとして実施を遅らせることを決めたと発表するとともに、「取りやめでなく延期である」と付け加えた。
5月19日に開かれた景気刺激策に関する会議に出席したピチャイ財務相は、「1570億バーツを必要とする第3弾について検討し、修正が必要との点で意見が一致した。このスキームに関しては、国家経済社会開発評議会(NESDC)とタイ中央銀行から見直しが提言されており、見直しの結果、スキーム用の資金をほかに割り当てることにした」と説明した。
ペートンタン首相によれば、1万バーツ給付第3弾が近く実施される予定だったが、トランプ米大統領提唱の貿易戦略によりタイが経済的に少なからぬ影響を受ける可能性が出てきたことから給付金計画の修正を余儀なくされることになったとのことだ。