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最高行政裁 インラック元首相に100億バーツの賠償判決 コメ政策で巨大損失

タイ最高行政裁判所は5月22日、インラック元首相(タクシン元首相の妹)に対し、インラック氏が首相を務めていた2011年から2014年にかけて政府が実施した農家からコメを預かって農家に融資するプログラムによって国に大きな損失をもたらしたとして同氏に100億バーツの賠償を命じた。

このプログラムはタクシン派が多い農家の支持をさらに強固なものにすることが狙いだったとされるが、市場価格を上回る価格でコメを買い上げたたため財務省は357億バーツにのぼる損失が出たと説明している。今回、最高行政裁の命令は、インラック元首相に対して損失額の3分の1程度が首相責任との判断を示してことになる。

一方、首相在任中の不正疑惑で裁判にかけられていた2017年に国外に逃亡して以来、現在に至るまで事実上の亡命生活を続けているインラック元首相はSNSで「極めて不当」などと発信し、最高行政裁の命令に強く反発している。

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