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タクシン元首相派の保健相の医療評議会の決定無視 全国の医師が反発

タクシン元首相が警察病院の特別室に入院する形で服役することが許されたのを「違法な特別扱いではないか」などと問題視する意見がある中、医療関係の監督機関であるタイ医療評議会(MCT)が先ごろ、タクシン氏に入院の便宜を図ったとされる医師3人を懲戒処分とすることを決めた。

だが、ソムサク保健相はこの決定を否定する姿勢を示しており、これに対し全国で医師らが批判の声を上げており、保健相更迭を求める署名運動が始まりそうだという。

関係筋によれば、保健相はMCT名誉議長の権限でMCTに懲戒処分の決定を認めないと文書で伝えており、懲戒処分が無効化された。イタポンMCT事務局長によれば、MCTは6月12日に評議員会議を開く予定だ。評議員は選任35人、指名35人の計70人で、このうち選任された35人全員が会議に出席の意向を示している。また、指名評議員は保健省幹部と医科大の学部長などとなっている。会議で評議員の3分の2(47人)以上の賛同があれば、保健相の意向を無効とすることができる。

なお、保健相が医師懲戒を認めないとしたことについて、タクシン氏は、「保健相の権限で行ったもの」と述べ、また、保健相の判断への評価を訊かれると、「私は知らない。国民がどのように受け止めるかにかかっている」と返答した。

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