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タイ・カンボジア国境紛争 タイ政府がカンボジア人のタイ滞在可能期間を短縮

カンボジア軍に死者が出たタイとカンボジアの国境紛争は、両国が再発防止に向けて努力する姿勢を示しているものの、相手国に屈したとの印象を自国民に与えることを嫌ってか、両国ともまだわだかまりが消えていないようだ。

例えば、タイ政府はこのほど、陸路でタイに入国したカンボジア人のタイ滞在可能期間をこれまでの14日間から半分の7日間に短縮した。これは、カンボジア側がタイ人のカンボジア滞在期間を短縮したことへの対抗措置と説明されている。だが、カンボジアでは相手国の国民の滞在期間を先に短縮したのはタイ側と反論している。

また、両国が領有権を主張する紛争エリアについて、タイ側は「カンボジア軍が撤退に合意した」と発表したが、カンボジア国防省は「カンボジア軍が掌握しているエリアから兵を退かせることはない」と表明している。


なお、タイとカンボジアの国境紛争は、かつてカンボジアを植民地としていたフランスが定めた国境線にタイ側が異を唱えていることなどに起因するもので、2008~11年にかけての軍事衝突では数十人に及ぶ兵士と民間人の死亡が報告されている。

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