国境紛争 タイ首相がカンボジアの現・前首相と協議 平和的手段での解決で合意
国境紛争によりタイ・カンボジア関係の緊張の高まりが懸念される中、ペートンタン首相は6月10日、この問題についてカンボジアのフン・マネット首相と首相の父で上院議長のフン・セン前首相と直接話をしたこと、話し合いという平和的手段で紛争解決を図ることで意見が一致したことなどを明らかにした。
首相によれば、国境紛争に関する2国間の交渉はスムーズに進められており、外交的手段で問題解決が図られる見通しだという。
一方、政府庁舎前では10日、過去にタクシン派政権を批判する大規模な街頭デモなどを展開した反タクシン組織「民主市民連合(PAD)」の元リーダー、ソンティ氏率いるグループが集会を行い、カンボジアとの国境紛争では一歩も譲歩しないようタイ政府に要求した。