タイ・カンボジア国境紛争 両国トップが強気の発言で相手国を批判
カンボジアとの国境紛争についてペートンタン首相は6月16日、「タイは国民が団結した強い国であり、不当な扱いや非難、主権への脅威を容認しない」と明言するとともに、カンボジアが正式な外交チャンネルでなくSNSを通じてタイを非難しており、これが混乱と誤解を招いているとカンボジア側を批判した。
国境紛争については先ごろ、タイ・カンボジア合同国境委員会で話し合いが行われたが、今回のペートンタン首相の態度表明は、カンボジアのフン・セン上院議長(前首相でフン・マネット現首相の実父)が「24時間以内にタイ側が国境通行所のオープン時間をこれまで通りに戻さない場合、カンボジアへのタイ製品搬入を阻止すべく、国境通行所をすべて閉鎖する」と述べたことに呼応したもの。