タイ・カンボジア国境紛争の解決 タイ国民は政府より軍に期待
タイとカンボジアの国境紛争についてタイ国立開発行政大学院大学(NIDA)はこのほど、「国境紛争の解決において政府よりタイ軍の役割に期待している」との世論調査結果を発表した。調査は6月9~11日にかけて実施され、全国の18歳以上の1310人が回答した。質問と回答率・回答内容は以下の通り。
【質問①】「タイ・カンボジア国境紛争の解決において誰が国益を守ってくれると思うか」
タイ軍については62.52%が「強く信頼している」、23.74%が「中程度に信頼している」、8.85%が「あまり信頼していない」、4.89%が「全く信頼していない」と回答。
タイ政府については37.48%が「全く信頼していない」、30.76%が「ほとんど信頼していない」、18.85%が「中程度に信頼している」、11.99%が「強く信頼している」と回答。
タイ外務省については35.42%が「ほとんど信頼していない」、30.76%が「全く信頼していない」、22.90%が「中程度に信頼している」、10.46%が「強く信頼している」と回答。
【質問②】「国境紛争解決に向けた誰の努力に満足しているか」
タイ軍について61.76%が「非常に満足」、23.97%が「どちらかといえば満足」、10.30%が「大変満足とは言えない」、3.97%が「全く満足していない」と回答。
タイ政府について37.94%が「全く満足していない」、30.99%が「大変満足とは言えない」、20.76%が「どちらかといえば満足」、10.31%が「大変満足」と回答。
【質問③】「タイ国歌の一節『タイ人は平和を愛するが、ひとたび戦争になれば躊躇せずに戦う』を支持するか」
69.39%が「強く支持する」、19.24%が「どちらかといえば支持する」、7.02%が「少しだけ支持する」、3.05%が「全く支持しない」と回答。
【質問④】「タイ人の愛国心はどの程度か」
48.24%が「愛国心が強い」、31.60%が「愛国心は状況次第」、14.20%が「中程度の愛国心がある」、3.67%が「ほとんど愛国心がない」、2.29%が「全く愛国心がない」と回答。