政権離脱のタイ威信党 首相の不信任案提出へ 国家汚職制圧委も調査へ
カンボジアのフン・セン上院議長(前首相)との私的通話の内容が流出してペートンタン首相が厳しい批判に晒されることになったことを受けて政権を離脱したタイ威信党であるが、同党は6月24日、野党としての役割を果たすべくペートンタン首相(与党第1党・タイ貢献党党首)の不信任案を提出する方針を明らかにした。
タイ威信党の広報担当者は同日、「我が党は憲法151条に則って首相の不信任案を提出することを決めた」と説明した。
一方、ペートンタン首相は、「(フン・セン氏との私的)通話の内容から分かるように私が(通話内の発言で)何らタイに害悪を及ぼしていないのは明らかだ」と強弁。しかし、関係筋によれば、国家汚職制圧委員会(NACC)はフン・セン氏との通話におけるペートンタン首相の発言に深刻な倫理的問題が疑われるとして調査に乗り出すことを全会一致で決めたとのことだ。