ペートンタン首相不信任案 最大野党は提出に慎重姿勢 タイ威信党とは一線
先ごろ政権を離脱したタイ威信党がペートンタン首相の不信任案を提出する構えを見せているが、最大野党・人民党は今のところ、タイ威信党に同調する姿勢を示していない。
カンボジアのフン・セン上院議長との国境紛争に関する私的通話の内容が流出したことで首相への非難が集中し、これを受けて政権を抜けることになったタイ威信党は、先ごろ首相の不信任案を次期通常国会が7月3日に開幕したらすぐに提出する方針であることを明らかにした。
だが、人民党の広報担当パリット議員は6月25日、「タイ威信党が不信任案提出の手続きを進めることは可能だが、ほかの野党となぜ不信任案を提出しなければならないのかを協議する必要がある」と述べている。同議員によれば、野党陣営が首相の不信任案を提出するのは確実だが、不信任案提出が認められているのは通常国会会期中に1回だけであり、闇雲に同案を提出するのは賢明ではないとのことだ。