バンコクで大規模集会開催の愛国勢力 引き続きペートンタン首相退陣を要求
バンコクでペートンタン首相の退陣を求めて大規模な集会を行っている愛国勢力はこのほど、首相に辞任を要求し続けてゆく方針を再確認するとともに、同勢力が軍部にクーデターを起こさせようとしているとする中核与党・タイ貢献党や最大野党・人民党の批判に反論した。
「主権を護持するための大地の団結力」と称するこの愛国的グループが呼びかけたバンコクの戦勝記念塔での6月28日のデモは参加者が数万人に上ったとみられており、首相と現政権に対する国民の不満が非常に大きいことが表面化した。
また、政治的な不安定・混乱を理由に軍部がクーデターを決行して全権を掌握したことが過去に何度もあることから、愛国勢力については、与野党から「軍部にクーデターの口実を与えようとしている」といった批判が出ている。だが、同勢力の幹部連は、「そのようなことは考えておらず、謂れなき非難」と突っぱねる。幹部の1人ピチット氏は、「我々は軍部による政権奪取などは提唱していない。どちらかといえば、(軍事クーデターのような事態を避けるために)首相の辞任と与党の政権離脱を求めている」と話している。