超法規的権限行使で不要なNCPO命令の無効化を検討 タイ副首相
ウィサヌ副首相によれば、政府は現政権の後ろ盾である国家平和秩序評議会(NCPO)が発した命令のうち不要となったものを超法規的権限を行使することで無効とすることを検討している。
超法規的権限は憲法でNCPO議長(プラユット首相)に付与されているもの。副首相は、「必要がなくなった命令を新政権が誕生するまで放置しておけば、新政権はこれらの命令を無効にするために法案を作成するなどの手続きを踏まなければならず、新政権にとって負担になる」と説明している。
一方、NCPOの命令のうち約62は今後も必要であることから、NCPOは関係政府機関に対し命令が効力を失わないよう現政権が存続しているうちに命令を省令などに変換するよう求めている。