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インラック元首相 2024年にタイ帰国か 法務担当の前副首相が恩赦に言及

「赤シャツ集団」として知られたタクシン元首相支持組織の元リーダーで、政治活動家のチャトゥポン氏はこのほど、2017年に国外逃亡し、それ以降事実上の亡命生活を続けているインラック元首相(56)が2024年にタイに帰国する可能性があるとの見方を示した。

インラック元首相の実兄であるタクシン元首相は23年8月末に15年ぶりに帰国。その日のうちに最高裁判所から禁錮8年を言い渡されたものの、すぐに恩赦によって禁錮1年に減刑されている。さらにタクシン元首相は刑務所でなく警察病院特別室に入院する形での服役が許されるという特別待遇を受けている。

インラック氏は国外逃亡後に首相在任中に政府のコメ抵当プログラムで不正を働き、タイ国に5000億バーツ以上の損失を被らせたとして禁錮5年の有罪判決を受けている。だが、前政権で副首相を務めた法律のエキスパート、ウィサヌ氏が先ごろ、インラック氏の帰国と恩赦による減刑に言及したほか、インラック氏が首相在任中に国家安全保障会議(NSC)事務局長の人事に不当介入したとの嫌疑については最高裁が先日、「不正はなく無罪」との判断を示している。チャトゥポン氏によれば、インラック氏の帰国を可能にする状況が整いつつあるとのことだ。

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