タイ首相が国民に忍耐求める 新政権と軍政の違いに言及
プラユット首相は7月15日にテレビ放送された特別番組の中で、これまでの軍政とは違って新政権には強力で特別な権限がなく問題解決に時間がかかるため、国民は忍耐することが必要だと指摘した。
2014年5月のクーデターに伴い設置された軍政のもとでは、軍政の後ろ盾である国家平和秩序評議会(NCPO)の議長であったプラユット首相に憲法規定によって超法規的な権限が付与されていた。
だが、新閣僚宣誓式により新政権が正式発足することでNCPO はその任務を終えるため、超法規的権限の行使も不可能となる。このため、新政権のもとでは軍政下とは違い民主主義的な手続きに則って問題に取り組む必要があることから問題解決には時間がかかるとのことだ。