今年度予算案が第1読会を通過 野党陣営、国防費の縮小求める
下院で10月19日、今年度(今年10月~来年9月)の国家予算案が第1読会を通過した。同読会は17日にスタート。そして、最終日の19日、賛成251票、反対0票、棄権234票で歳出3兆2000億バーツの予算案が承認された。
そのため、来年1月の第2・第3(最終)読会に向け特別委員会による内容精査などが行われることになったが、野党陣営は、特別委員会において国防予算のカットを求める方針を明らかにした。特別委は閣僚15人、与野党議員49人の計64人で構成される。
最大野党・タイ貢献党のパラドン顧問は10月20日、「予算案は国が必要としているものを反映しておらず、この苦しい時期に借金を増やすことになる」と指摘するとともに、国防省に前年度を90億バーツ上回る2330億バーツが割り当てられることについて、軍備増強などの必要性を過大評価した結果であるとの見方を示した。