政権内部で足並みの乱れ 首相が連立パートナーに結束求める
プラユット首相はこのほど、政府側に足並みの乱れが生じて憲法関連の検証委員会の設置を阻止できなかったことから、連立パートナーに対し、パートナー間で交わされた紳士協定を順守するよう求めた。
委員会は前軍事政権の後ろ盾的存在だった国家平和秩序評議会(NCPO)の議長、プラユット首相に超法規的権限を付与するとした憲法規定の影響について検証するために野党側が設置を要求していたもの。政府側はこれに反対していたが、与党・民主党の議員6人が野党支持に回ったため、賛成234、反対230で野党による委員会設置案が可決され、政府側が敗北を喫することになった。
なお、プラユット首相は、連立政権の結束はいまだに強固であり、内閣改造は考えていないと明言している。