上院議員任命方法の変更案 首相は距離を置く考え
現行憲法で軍部と警察の首脳6人を上院議員に任命すると規定していることについて、先にチュアン下院議長が変更を提言したが、プラユット首相はこのほど、報道陣に対し、「変更するか否かは下院委員会の判断に委ねるべきである」「チュアン議長に詳細を尋ねるのがよい」などと述べ、この件に距離を置く姿勢を示した。
現行憲法は昨年3月の総選挙まで政権の座にあった軍政のもとで制定されており、軍部の意向が強く反映された内容となっている。なお、憲法で上院議員に任命するとされているのは、陸海空三軍の司令官3人、国軍最高司令官、国防事務次官、警察庁長官の計6人。