ウィサヌ副首相 「憲法改正は再来年7月まで時間が必要」
野党陣営などの要求で憲法を改正するための手続が進められているが、法律のエキスパートであるウィサヌ副首相は9月10日、「基本法の制定を含め憲法の改正が完了するのは再来年7月になる」と述べ、改憲には2年程度かかるとの見通しを示した。基本法とは憲法と個別法との間をつなぐもので、憲法の理念を具体化する役割を果たす。
具体的には、憲法改正に関する憲法規定をまず改正し、国民投票を実施するための法律を制定するなど、憲法を改正するには非常に多くの手続が必要であるため短期間のうちに改憲を終わらせることは不可能という。
なお、タイでは何度も憲法が書き換えられており、現行憲法も2014年5月の軍事クーデターに伴う当時の憲法の廃止、暫定憲法の制定を経て軍事暫定政権下の2017年に制定された。