軍事クーデターの可能性を陸軍トップが完全に否定
タイでは政治対立に起因する大規模な混乱を収拾するなどの理由で軍部がクーデターを起こし全権を掌握したことが数回あるが、今年10月1日に就任したばかりのナロンパン陸軍司令官は11月9日、クーデターの可能性について「ゼロより低い」と述べ、軍部がクーデターに打って出ることはあり得ないと断言した。
関係筋によれば、反政府勢力が繰り返し大規模集会を行い、首相辞任、改憲、王室改革を要求していることから、王室支持派の一部から軍事クーデターによる事態収拾を望む声も出ているという。
また、警察がデモ隊の排除に放水を用いたことに批判的な意見が出ているが、ナロンパン司令官は「花火のようなものを王宮に打ち込もうとしていた者もいた。放水はやむを得なかった」との見方を示した。