早期の解散総選挙の憶測に与党の重鎮が反発するも…
プラユット首相が下院の任期満了を待たずに開催・総選挙に踏み切るとの見方が一部で出ているが、連立政権を主導する国民国家の党首であるプラウィット副首相は6月10日、「政府は任期を全うしたのか。全うしていないのなら、何も起こらない」と述べ、早期の総選挙実施に否定的見解を示した。
下院の任期は残り1年。この時期にプラユット首相が閣僚に「政府に残された時間は1年のみ。国民のためになるプロジェクトを急いで実行しなければならない」と述べており、これを「早期の解散・総選挙に備えるよう呼びかけたもの」と解釈する向きもあるようだ。
なお、国民国家の力党関係筋によれば、プラウィット副首相は表向きは早期の解散・総選挙の可能性を否定しているものの、裏では同党所属議員に来年初めにも下院解散があるかもしれないとして総選挙に備えるよう呼びかけているという。