タイがミャンマー非難の国連決議案採択を棄権
国連総会でミャンマーの国軍を非難し、同国への武器流入の阻止を呼びかける決議案が採択されたが、タイが採択を棄権したことについて、外務省のタニー報道官はこのほど、決議案では重要な要因が考慮されておらず、タイとしては同案を支持できないからだと説明した。
同報道官によれば、同案では対立の歴史的背景などが考慮されていないため問題の平和的解決の障害となり、結果的に問題が長引くことで遠く離れた国々とは異なりミャンマーと国境を接するタイは影響を受けることになるという。
タイとミャンマーは国境線が2400キロにも及ぶという密接な関係にあり、タニー報道官は「今日ミャンマーで起きていることは明日のタイの治安に直接影響する」としている。