タイ首相がサウジ公式訪問 冷え込んだ両国関係修復に期待
サウジアラビアを訪問し同国首脳と会談したプラユット首相によれば、今回の訪問が2国間関係の修復につながることが期待されるという。以前はタイからサウジアラビアに大勢のタイ人が出稼ぎに行くなど2国間関係は比較的良好だったが、1989年1月にサウジアラビア大使館の職員がバンコクで殺害される事件、同年8月にサウジアラビアの宮殿で働いていたタイ人が50カラットのブルーダイヤモンドを盗み出すという事件、90年2月にサウジアラビア大使館職員3人が殺害される事件などが起き、また、これらの事件が完全解決に至っていないことから2国間関係は冷え込んでいた。
プラユット首相によれば、タイ・サウジアラビア合同委員会が設置される予定であり、2国間の外交的関係の修復、経済協力の拡大、人と人の交流の促進につながることが期待されるとのことだ。