アナン元首相が不敬罪を規定した刑法112条改正を提言
タイ刑法112条で「王室に対し不適切な言動をした者を処罰する」と規定されていることに対し、国内外から「時代遅れ」といった批判的意見が出ているが、アナン元首相はこのほど、捜査権限などを明確にするために112条を改正するのが望ましいとの考えを示した。
これまでに複数人が112条違反で処罰されているが、アナン氏によれば、中にはなぜ処罰されたかよくわからないケースや職権乱用と考えられるケースもあるという。現行法では、不敬疑惑に関する捜査を命ずる権限が誰にあるのか、すなわち、首相、内相、法相の誰にその権限があるかが不明瞭であり、これを改める必要があるとのことだ。