元民主党幹事長が改めて宣言 「タクシン流政治と闘う」
タクシン派の最大野党・タイ貢献党がタクシン元首相の末娘、ペートンターン氏を前面に押し出して次期総選挙を勝ち抜くとの姿勢を見せているが、これに対し、ステープ元民主党幹事長はこのほど、「タクシン流政治と闘ってゆく」と宣言した。
2013年後半から当時のタイ貢献党政権に抗議する反タクシン派の街頭デモなどが活発化。これが翌14年5月の軍事クーデターによる同政権打倒につながったが、このデモを主導したリーダーの1人がステープ氏だった。
タクシン派は反タクシン派から「王室や伝統を軽視」「不正が蔓延」「低所得者層を利用した金権政治」といった批判を浴びているが、ステープ氏によれば、タイという国に損害をもたらしたのがタクシン流政治であり、過去のタクシン派政権のもとで過去最悪の汚職が繰り返されたとのことだ。
なお、タクシン元首相は汚職などの罪問われ裁判を受けていた10数年前に裁判所の許可を得て中国を訪れたが、そのまま帰国せずにその後事実上の亡命生活を続け現在に至っている。