タイ入国ビザ不正発給に警官100人以上が関与か 特に中国人に便宜
タイ警察庁入国管理事務所(イミグレーション)のパクプムピパット所長は2月6日、違法性が疑われるグレー・ビジネスにかかわっているとされる中国人投資家への違法なビザ発給について、入管業務に携わっている警官100人以上が関与している可能性があることを明らかにした。具体的には、幹部3人を含む警官110人が金銭を受け取って、観光ビザでタイにやって来た外国人、とりわけ中国人に就労が可能な長期滞在ビザを不正に発給したり、発給を受けるのを手助けしたりしていたとみられている。
警察当局は今後の調査で不正の実態を明らかにしてゆく方針で、懲戒処分や刑事罰が科されることになるという。調査の責任者であるスラチェート警察庁副長官は2月6日、「今週中に調査結果を警察庁長官に提出できる見通し」と話している。