射殺された警官の遺族 警察に詳細調査を要請
バンコク都サイマイ区で先ごろ、精神に異常を来したとみられる警察官の男(51)が長時間にわたって自宅に立て籠もりながら発砲を続けた揚げ句、突入してきた特殊部隊に撃たれ、そのけがが原因で死亡するという事件が起きたが、この警官の遺族の依頼を受けた弁護士が3月20日、サーイマイ警察署を訪れ、特殊部隊による発砲が適切だったか、過剰反応ではなかったかを詳しく調査するよう警察と検察に求めた。
弁護士によれば、警官は数多くの銃弾を受けて死亡しており、警官隊の目的が取り押さえることではなく、仕留めることだった可能性があるという。
また、警官の兄(同じく警官)が警察に対し、「私が弟を説得する。だが、今チェンマイにいるので現場まで行くのに少し時間がかかる」と伝えていたが、特殊部隊は兄の到着を待たずに突入したとのことだ。
この要請を受けてダムロンサク警察庁長官は20日、この事件における警察の対応などを詳しく調査するよう指示した。